美味しさ×食べ応え×健康=破壊力 つけそば四瀬

美味しさ×食べ応え×健康=破壊力 つけそば四瀬

「佐賀の麺って、ラーメン位しかないですよね?」

 

とんでもない不届き者である。自分の言である。

 

当初、筆者が横浜から佐賀に住み始めた頃、美味しい佐賀、久留米、長浜ラーメンで腹を満たす日々が続き、美味しさと薄れゆく意識の中で「ああ、なんかラーメンばっかり食べてるなマジで」と感じていたのは嘘ではなく、また多くの人が感じていたのではないかと思う。

 

その時期(筆者はこれを第Ⅰ期と呼ぶ)を乗り越えると、次は夜を中心とした佐賀のうどんの魔力に取り込まれるのではないかと思う(第Ⅱ期)。

佐賀の市街地には山ちゃんうどん、今泉、土橋、挙げればきりがない(あるが)名店が軒を連ねており、ラーメン正直きついよなと思う人々が夜な夜なうどんを啜っている姿をよく目にする。むしろ夜に関してはうどんユーザーのほうが体感ベースでは多いような気がする。

 

そしてその後、そこにちゃんぽんやらなんやらが乗っかってくるわけであるが、ある時気付くのである。

 

「あれ、蕎麦最近食べてねえな」と(第Ⅲ期)。

 

筆者の貧困な頭の記憶によれば、確か蕎麦は土地の栄養が少ないほうが育つというような記述があった覚えがある。佐賀に関しては広大な平野、加えて山間部でも稲作が積極的に行われ、また果物類も豊富なことから蕎麦を育てる必要がなかったのではないかと思われる。

とはいっても、蕎麦に関しても二八、中原、そば花など多くのファンを抱える名店が数多くあるのだが、飲んだ後に麺類、となるとやはり上記ラーメンやうどんになってしまう事から佐賀における蕎麦のプレゼンスは若干低下するわけである。

 

 

佐賀駅南口から2,3分南下した所に構える洒落た門構え「つけそば四瀬」

そんな事を考えながら車を佐賀駅南の駐車場(60分100円は安い)に停め、一つ道隔てた先にあるのが、この「つけそば四瀬」である。写真左部にある通り、「OPEN」の赤い文字が見えたら「蕎麦GO」のサインである。

そしてこの店舗、名前の通り「つけ蕎麦」という少し聞きなれない食べ物を提供している訳である。言葉通り解釈すれば、つけ麺likeな蕎麦という事である。でも蕎麦ってつゆにつけるんじゃないの?という訳で入店する。

 

コンクリート打ちっぱなしからの黒を基調とした店内。

店内は緩やかなJazzが流れ、黒を基調とし、カウンター席がずらっと10数席ほど並んでいる。平日の昼時には全国転勤の企業戦士や主婦層、比較的年齢層は高めの一人~三人くらいで横並びで麺を啜っている光景が目立つ。

注文は佐賀では割と珍しい食券形式になっており、1万円札などは店長に言えば気さくな感じで両替してくれる。今日のワシにはちと足りん・・・という方には大盛、特盛や天むすなどのちょいとしたサイドメニューもある。食券だけではいまいちイメージがつかないなーという方用だろうか、カウンターには分かり易い解体新書付き。

 

右下に注目してほしい…お分かりだろうか…。

 

そう、ここのつけそばは何といってもその旨辛さにある。基本的に蕎麦自体はどれを選んでも変わりがないが、肉そばの場合は蕎麦の上に牛肉、鶏そばの場合はつけ汁に鶏、他にもとろろや梅しそとろろなどがありメニューによりつけ汁の辛さが違う。辛さはつけ汁さんサイドの問題なので、店長に辛さの好みを伝えればちゃんと対応してくれる。もちろんあつもりも対応可。

よく見れば、奥の黒板には夜のメニューとして色々なつまみメニューが。そう、ここは夜も空いており一時前に大流行した某吉飲みに先駆けてこのような取り組みをしているのだから、近くにバーの少ないこの駅南で気軽に一人で飲むには一つ選択肢になるかもしれない。

というわけで、今回は焦がしネギ香る肉唐そばを大盛りで注文。

 

手元の水で喉を潤しながら待つこと数分、先につけ汁が用意され、蕎麦が到着。

 

肉唐そば大盛(720+100円)

これが蕎麦?!と驚くがどうやらほかの人も結構驚くらしい。つけ汁は器にその熱さを伝えながら蕎麦が投入されるのをまだかまだかと待っている様。

まず箸で蕎麦を持ってみるが、太い。そして弾力が確りしている。つけ汁に付けて一気に啜ると、そこは東京で味わったあの味付けの確りした味。つけ汁はラー油の辛味と甘みが入り交じり、コシのある蕎麦本来の味に強烈なインパクトを残す。

試しに蕎麦だけ口に運んでみると、確りとしたコシに加えて、蕎麦本来の旨味(それっぽい事)が口に広がる。どうやら店長に聞くと、この蕎麦はつなぎ無しの十割そばらしく、特別な機械で作った結果ぼそぼそもせずこの弾力を実現できているとか。

肉も肉本来の甘み(二度目)があり、これで蕎麦を巻いてつけ汁に浸して食うという発想はあまりにもストレートすぎると思うがこれも美味い。

 

例のごとく気付けば器は空になるが、トッピングの生卵やカウンターにある無料の天かすで触感にサクサク感をプラスするなどいろいろな楽しみ方が出来そうだ。

そして、食後店長に蕎麦湯を頼むと、ちょうどつけ汁の器が一杯になるかどうかのちょうどいい蕎麦湯が到着し、これで薄まったつけ汁を飲むと今日のお昼も無事に美味しく過ごせました。

 

 

つい熱が入るのは、新入社員として佐賀に赴任した少しの後にここが開業し、当時週3,4回通っていたからというのは言うまでもない。

大将も魅力的な、色々と今後が楽しみな、つけそば四瀬である。

 


つけそば四瀬

佐賀県佐賀市駅南本町3-8

https://tabelog.com/saga/A4101/A410101/41004578/

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